やもりの技術ブログ

日々の生活で行った技術的な活動や日頃感じたことを書きます。

【雑感】基本情報技術者試験を受験しました、オワタ…と諦めかけたが結果は...?!

こんにちは、やもり(yamori-tech)です。

こっそり受験していた基本情報技術者試験のスコアが出ました。手応えなさすぎオワタ…と思っていましたが、果たして結果は…?!

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基本情報技術者試験のスコア

合格の目安である60点のボーダーラインを、午前・午後のどちらも超えていました!正式発表は受験後の翌月後半に行われ、合格者の受験番号がIPAと官報に掲載されるためまだ確定ではないですが、ほぼ合格!と思っていい気がします。(とはいえ、正式な合格発表までは、しばらくドキドキが続きそうです。)

公式発表があり、合格してました。

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合格発表について(プロメトリック 基本情報技術者試験 試験実施概要 より引用)

仕事終わりや習いごと(の受講や試験)の隙間時間にチマチマやってた成果が出て嬉しいです。

自分の振り返りとして経験を記録するとともに、今後受験される(しようか迷われている)方のお役に立てばと記載させていただきます。

 

基本情報技術者試験(FE)とは

基本情報技術者試験(FE:Fundamental Information Technology Engineer Examination)は、IPA 独立行政法人 情報処理推進機構が実施する試験の一つであり、国家試験です。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験 によると、本資格取得者は、以下の資質があることを証明できます。

1. 基本情報技術者試験の対象者像

基本情報技術者試験の合格者を「 ITエンジニアの登竜門であり、高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」であるとしています。

2. 業務と役割 

基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、上位者の指導の下に、次のいずれかの役割を果たす。

(1)    需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略立案に参加する。

(2)    システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスの実現に貢献する。

3. 期待する技術水準
1 情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
 ①    対象とする業種・業務に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
 ②    上位者の指導の下に、情報戦略に関する予測・分析・評価ができる。
 ③    上位者の指導の下に、提案活動に参加できる。

2 システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
 ①    情報技術全般に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
 ②    上位者の指導の下に、システムの設計・開発・運用ができる。
 ③    上位者の指導の下に、ソフトウェアを設計できる。
 ④    上位者の方針を理解し、自らソフトウェアを開発できる。

すなわち、基本情報技術者試験に合格する、ということは、ITエンジニアとしてキャリアをスタートする人が、ITエンジニアの基礎(必要な知識や技術)を持つことを客観的に証明できる、と言えるのではないでしょうか。

基本情報技術者試験の合格率はどのくらい?受験者層や勉強時間の目安も解説 | BizLearn によると、合格率は25%前後*1で推移しているとのことです。G検定が6割合格だったことを思うと、勉強しないと受からないんだなぁ〜という印象です。

基本情報技術者試験を受験した理由

IT資格では老舗とも言える試験ですが、いままで受けていませんでした。下記等が重なり、良い機会かなと受験することにしました。

  • 会社補助で受験できること
  • エンジニアの基礎を固めたいこと
  • エンジニアとしてのキャリアアップにつなげたいこと
  • etc.

業務等を通じ、個人的に基礎知識が穴ぼこだらけだなと感じることが多く、試験勉強を通じて基礎固めを行い、自分の弱いところ・強いところを把握しつつ知識を深めたかった次第です。

勉強方法と勉強時間

勉強に2つの参考書を使いました。一つは「令和03年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)」です。

出題範囲が網羅されており、試験範囲を体系的に勉強できます。また章・節ごとに確認問題があるため、わからない部分をチェックし、後日解きなおすことで復習できました。

令和03年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)を1周したら、2冊目として「(予想問題2回分付き)かんたん合格 基本情報技術者過去問題集 令和3年度下期」を解きました。午前と午後の部について、予想問題2回分と過去2年分を解説付きで学ぶことができます。また大定番問題の確認問題を抑えて得点率が上がるように工夫されています。(そして本当に出た。さすがです。)

私の場合は、時間が足りず全問題を解くことはできませんでしたが、苦手分野を把握したり、過去の問題に慣れることができたりと、非常に役立ちました。またこの本の解説を見ても理解が難しかった問題は、1冊目の参考書を読み返すことで、わかっていない部分が無くなるように心がけました。

私の場合だと、1冊目と2冊目を利用した試験対策期間に、9-11月のおおよそ3ヶ月を要しました。対策を時間にすると、概算:99H = 46.5H (1冊目) + 52.5H(2冊目の解けたところまで)でした。

具体的には、1冊目に関しては、仕事終わりやスキマ時間に1-3節くらいずつ(20-40分/節)すすめ、約3週間で1周しました。2冊目は習いごとの試験とかぶっていたこともあり、思うように時間が取れず大変でしたが、午前の予想問題を約2週間(約1時間/8問)、午後の予想問題を約2週間(約30分/問)かけて解きました。何回か解いたり、苦手な分野に関しては、解いていない過去問で力試しするようにしました。

出先で参考書を持っていない場合は、ネットの基本情報技術者試験過去問道場を解いていました。

www.fe-siken.com

受験への臨み方

受験申し込みはプロメトリックから行います。HPによるとプロメトリック(http://www.prometric-jp.com/corporate/aboutprometric.html)は、試験配信・評価ソリューションのアメリカのプロバイダーの日本法人とのことで、IPAから委託されている(?)ようですね。基本情報技術者試験の申込方法などの詳細は、下記で確認できます。

pf.prometric-jp.com

以下ではざっくり試験概要を記載します。(詳細は公式をご確認ください)

受験資格と受験費用
  • 受験資格:なし(情報系講座や学部を出ている必要はなく、独学での受験可能)
  • 受験費用:5,700円
試験時間と出題数、受験形態(公式から引用)

4. 試験時間・出題形式・出題数(解答数)

午前・午後試験

- 時間 150分・150分

- 出題形式:

 ・午前の問題:多肢選択式(四肢択一)

 ・午後の問題:多肢選択式

- 出題数と解答数

 ・午前問題の出題数:80問、解答数:80問

 ・午後問題の出題数:11問、解答数:5問

 

参考リンク:出題等について

試験日の申し込み方法

プロメトリックサイトから、試験日を予約します。試験期間中であればいつでも試験日を予約できます。ただし会場も自分で選ぶ必要があるため、希望の試験日と会場に空きがあるか、早めに確認して予約する必要があります。(争奪戦になりがちなので、早めの予約をオススメします。)

今は試験の予約可能期間が終わったこともあり予約できませんが、試験期間中はプロメトリックの予約確認・変更手順のページに有るように、試験を予約変更することができます。

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予約画面の例

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プロメトリック公式の予約方法についての例

試験期間は約2ヶ月あります。その間は自由に試験日を予約できます。また午前・午後試験の予約を別々の日にすることも可能です。

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試験期間の例(R3年の場合)
領収書の受け取り方法

会社等の補助がある場合は、申込完了画面や領収書など必要かと思います。基本情報技術者試験の場合、プロメトリックからWeb領収書を取得できます(基本情報技術者試験:Web領収証について | プロメトリック

結果と合格者が貰えるもの

冒頭の通り、(たぶん)合格できました!点数とともに選択問題の内容、正解率等も開示されますが、受験上の注意として、試験後に問題内容について一切公開できないため、ここでは記載しないこととします。出題範囲は公式から公開されており、この中から問題が提示されます。

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出題範囲

合格者には、後日官報での受験番号発表、ならびに合格証が送付されるそうです。

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基本情報技術者試験 合格証の例

届いた後、気が向いたら載せようとおもいます。

合格後に感じたメリット・デメリット

メリットについて

1つ目は先に述べたように、ITエンジニアの基礎(必要な知識や技術)を固めるきっかけになることだと思います。私は知識がかなり偏っていたので、対策に苦労しましたが、OSの実行スケジューリングやアルゴリズムなど、普段意識しきれていない部分も勉強できたため、知識の蓄積につながったと思います。

2つ目は、ITエンジニアとして基礎的な力があることを客観的に証明できることです。言わずもがな、ですね。

3つ目は、上位資格への挑戦・モチベーション向上です。

基本情報技術者試験は、ITの国家資格では序盤なので、次の上位資格(応用情報)の取得目指して努力し続けたいと思います。

※会社の先輩や上司の方々は、IT系国家資格の最上位(最高難易度)を当たり前に持たれていて、仕事できる&かっこいい&すごく尊敬しているので、目指して自分も頑張ります。

いままでは、「はぁ〜…持ってる人すごいなぁ〜…」程度だったのですが、いざ受けてみると、自分の弱いところ・強いところが分かったので、結果を踏まえながら、知識・技術を強化していけたらいいなと思います。


デメリットについて

デメリットはいまのところ感じていません。

まとめ

基本情報技術者試験の受験と(たぶん)合格を通して思ったことをまとめました。

結論として、基本情報技術者試験はITエンジニアとしての基礎知識を合格までを通して着実につけたい人に向いています。どんなにIT系の業務や出身学部等であっても、試験対策しないと合格するのは難しそうです。(周りのすごくデキるエンジニアも、十中八九、落ちた人は揃って「ノー勉で受けたら落ちた。。」と言っています。)

合格を目指される方は試験対策を。。!今後、IT科目が小中高の必須科目となったことからも、注目されていく資格になりそうです。

以上になります。基本情報技術者試験を受験したい(しようか迷っている)誰かのお役に立てば幸いです。

 

*1:昨年は40%程度でしたが、コロナで試験準備期間が伸びたためでは、との考察あり